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考えはどこに 政治無関心層もその気に(産経新聞)

【キブンの時代】第1部(2)

 「さっきの小泉の演説聞いたか? すごく感動した。おれは小泉を応援する、自民党に入れるぞ」

 平成17年8月8日夜。コピーライター、川上徹也(48)のもとに、興奮気味の父親から突然、電話が掛かってきた。官邸で当時の首相、小泉純一郎がテレビカメラを前に衆院解散を告げ、「郵政民営化は必要ないのか国民に聞いてみたい」と熱っぽく語った直後のことだった。

 普段さして政治に関心があるわけではない父親が臆面(おくめん)もなく感動という言葉を口にする。気分の選挙の元祖ともいうべき郵政選挙の幕開けだった。

 川上は著書「あの演説はなぜ人を動かしたのか」で、「小泉演説」のほか田中角栄やオバマ米大統領、ケネディ元米大統領ら有名政治家の演説の魅力を分析した。

 心を揺さぶる演説には(1)何かが欠落した主人公(2)やり遂げたい遠く険しい目標やゴール(3)葛藤(かつとう)や障害、敵対物の存在−の3条件が備わっているという。「感動のツボ」を押さえた演説に国民は感情移入しやすく、応援したい気分に駆り立てられる。

 「『自爆解散』と揶揄(やゆ)された小泉は、この演説一本で逆境をひっくり返した。造反議員には刺客候補が擁立される様子を連日テレビが映し出し、国民はハラハラして見守る。この構造が小泉支持の空気をつくっていった」と川上は解説する。

 昭和52年に出版された山本七平著「『空気』の研究」。山本は会議や組織、社会全般に至るまで場を支配する空気が優先し、それが日本人の判断基準になっていると指摘した。

 最近の選挙ではメディアが大きな力を持ち、気分という空気にことのほか影響を及ぼす。メディア戦略は選挙戦の柱に組み込まれ、党や候補者は有権者の気分を操ろうと躍起になる。

 選挙PRに詳しいPR会社代表の中村峰介(42)は「民主党は19年の参院選からの戦略が非常にうまかった」と評価する。

 参院選時、こわもてイメージの強かった当時の民主党代表、小沢一郎をコマーシャルに担ぎ出し、「生活が第一」と叫ばせた。民主党は参院選に大勝。自民党は37議席しか獲得できず、結党以来、初めて参院第1党の座から滑り落ちた。

 「このとき有権者が『疑似政権交代』の気分を味わった。そのまま衆院選になだれ込めた」(中村)

 「自民=負け」という気分がうまく作られていったというのだ。

 昨年夏の衆院選は「マニフェスト選挙」とも呼ばれた。各政党が有権者に対して政権公約(マニフェスト)を示し、支持を呼びかける。

 しかし、本当にマニフェストに基づいた投票だったのか。明治学院大教授(政治心理学)の川上和久(52)は懐疑的な見方を示す。

 「有権者はマニフェストを読んだつもりでいるが、結局、テレビを通じて理解しているだけだ。議論は深まらず、ムードとイメージの選挙に終わった」

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、衆院選前に「投票はマニフェストを考慮する」と回答した人は8割を超えたが、「マニフェストをどのくらい知っているか」との問いには、65%が「少し」だった。

 「17年の衆院選の気分のもとは郵政民営化で、昨年は政権交代に変わっただけ。『それが実現すれば、明るい未来が訪れるかもしれない』という気分を演出できたかどうか。選挙の勝敗の鍵はその一点のみだ」 川上はそう考えている。

(敬称略)

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by sxa9kdi4nn | 2010-01-05 18:52