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フィルム紛失3千万円賠償、財団法人が写真家に(読売新聞)

 山梨県北杜市の財団法人「キープ協会」が、カレンダー製作のため、山岳写真家白籏史朗氏から借りた写真フィルム13点を紛失し、白籏氏に賠償金3000万円を支払うことで合意していたことが分かった。

 白籏氏は、1977年に日本写真協会賞を受賞。主にヒマラヤなど世界各地の名峰を撮影している。

 協会や白籏氏によると、協会は2006年6月、後援会員らに贈る07年のカレンダーを製作するため、白籏氏から八ヶ岳や南アルプスの写真フィルムを借り受けた。協会はカレンダーの印刷を山梨日日新聞の関連会社「サンニチ印刷」(甲府市)に発注。06年12月に約4000セットが完成したが、その後、紛失が明らかになった。

 このため、同協会は白籏氏と話し合い09年10月、フィルムには高い価値があるとして同氏が示した賠償金3000万円を支払うことで合意。同11月に1500万円を支払った。合意では残り1500万円も協会が、今年の夏までに払うことになっているが、協会は「フィルムは、サンニチ印刷に預けた後、なくなった」として同社にも賠償金の負担を求めている。

 同社は「取材に一切、応じられない」としているが、協会によると、今年1月に協会に文書で、「3000万円は社会通念上、容認できる金額ではない」と回答。「フィルムは協会に返還した」と主張しているという。白籏氏は「時間と経費をかけて撮影したフィルムをなくされたショックは大きい。金額は妥当」としている。

 同協会の正木実専務理事は、「迷惑をかけて申し訳ない。金額は仕方がないと考えている」と話している。

 ◆キープ協会=清里高原の開拓をリードした米国人ポール・ラッシュ博士が1956年に創設。文部科学省所管の財団法人で、宿泊施設「清泉寮」や農場を経営しながら環境教育の場を提供している。

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by sxa9kdi4nn | 2010-04-05 14:35